集客に困らない!飲食店のプロモーション戦略
飲食店にとって「集客」は永遠のテーマです。
また誰にも認知されていない新規開業のお店がまず直面する課題こそがこの「集客」です。
開業後できるだけ早く黒字経営にもっていくためにはこの「集客」に関する戦略をしっかり練ることが大切です。
ここでは飲食店の「集客」のためのプロモーション戦略について考えていきましょう。
集客のためのプロモーション戦略を考える
前回お店の立地を分析したら凄い良い立地だったんでお客さん沢山来てくれますよね!
(立地についてはコチラ)
良い立地てことはそれだけライバルも多いんだよ!
集客方法はちゃんと考えてる?
ビ、ビラ配りとかお店の前で大声で宣伝するとか?、、
じゃあ集客で大切なプロモーション戦略について話をしていくね!
飲食店のプロモーションツール
@チラシ
チラシや折り込み広告は飲食店の王道プロモーションとして利用されます。
チラシは各家に配布するポスティングや、他店舗に設置してもらう置きチラシ、また店周辺で通行客に配布するビラ配りなどの方法で配布します。
飲食店はその商圏の大小はあれど基本的には地域性の高いビジネスです。
その為商圏内の顧客に直接訴求することが可能なチラシはお店の認知に一定の効果が期待できます。
ただチラシを作成するには当然費用がかかります。自作すれば費用は最小限に収まりますが手間がかかり、外注業者を利用すると手間はかかりませんが費用がかさみます。
チラシを利用する場合は、その費用対効果をしっかり精査することが大切です。
Aフリーペーパー
地域性の強さから地域のフリーペーパーも有効なプロモーションツールになります。
こちらもチラシ同様費用がかかるケースが多いですが、フリーペーパーは地域の情報入手ツールとして読んでいる層がいるため、チラシよりもしっかり目を通してもらいやすく反応率が高い傾向があります。
BSNS
若年層の間でSNSはお店の検索ツールとして活発に利用されています。
その為、このSNSを通じたプロモーションも非常に有効な手段になっています。
特に「Instagram」は景色と食べ物は鉄板の投稿対象になっており、情報感度の高い層への極めで有効なプロモーションツールと言えます。
また「Instagram」はお客さんがお客さんを呼ぶという構図のため費用がかからないのも大きなメリットといえます。
その分、情報が一人歩きしたり良くも悪くも拡散性が高く、お店側のコントロールが難しいというデメリットもあります。
Cグルメ情報サイト・Web
食べログのようなグルメ情報サイトへの登録や、HPの開設も近年では王道のプロモーションです。
ただし比較的簡単にしかも安価で実施できることから多くのお店が実施しており、その為競争が激しく即効性はあまり期待できません。
ただし時間をかけて口コミや高評価を増やし情報サイトやネット上で上位にあがってくるようになると、非常に大きな集客効果を見込めます。
また「MEO対策」も非常に重要です。「MEO」とは「Map Engine Optimization」 の略で「マップエンジンの最適化」という意味です。
ここでいうマップとは一般的にGoogleマップのことを指し、Googleマップ上での検索上位に自分の店があがってくるよう対策をとることを「MEO対策」と呼びます。
飲食店を探す方法として近年はスマホで「〇〇(地域名) イタリアン」と検索しお店を探す方法が一般化しています。
その為、このMEO対策の重要性が非常に高くなっています。
ネット上にMEO対策のやり方が沢山載っていますのでぜひ一度勉強してみてください。
飲食店のプロモーション活動
集客のポイントのひとつに来店動機を作るという考え方があります。
もちろん美味しい料理というのが理想の来店動機ではありますが、お店の料理の味を知らない人をお店に呼び込む為にはそれ以外の来店動機を作ることも有効です。
具体的な例をあげていきます。
@コンセプト企画
特定のコミュニテイーに訴えかける企画を実施します。
例えば毎月〇日は特定のアーティストの曲やPVしか流さない日を作れば、アーティストのファンに対する来店動機になります。
最近はK-POPアイドルでこういったコンセプト企画をするお店が見受けられます。
またスポーツイベントなどのパブリックビューイングは近年非常にメジャーな飲食店の企画ですが、これもコンセプト企画のひとつだと言えます。
オリンピックなどの大型イベント時に行われることが多いですが、地上波では放送されていないそこまでメジャーではないけれどもコアなファンが存在するジャンルを放送するというのも、強い来店動機を作る集客方法として有効です。
Aコラボ企画
他店舗と連携したプロモーションでそのお店の顧客に対して自分のお店のへの来店動機を提供していく集客方法です。
例えば「〇〇店のレシート持参した方は〇〇サービス」や「〇〇店と〇〇店でのお買い上げが〇〇円を超えた方は抽選券1枚プレゼント」など、なんでも良いのである店舗を利用した顧客がコラボしているお店にも来店したくなる動機を作ってあげます。
この時コラボするお店は飲食店でもそれ以外の業種でも構いません。
重要なことは自分のお店のターゲット顧客と近い客層のお店を選ぶことです。例えば若いお客さんがターゲットであれば若者に人気なアパレルショップなどとコラボできれば非常に効果的です。
またこの方法は商店街や商業施設などお客さんの移動距離が限定される範囲内で実施できれば特に有効です。
Bイベント開催
イベントを実施することでお店とお客さんとの接点を作る方法です。
例えば簡単な音響機材を揃えて定期的に料理を楽しみながら見れるミニライブを開催すれば、音楽好きなお客さんが定期的にお店に通ってくれるかもしれません。
また営業時間外にイベント開催するのも効果的です。
例えば料理教室や飲食店の開業経験を活かした開業セミナーなどは自身の強みを活かせる良いイベントだと思います。
参加費での収入は微々たるものですが、参加者にお店のファンになってもらえれば、また別のお客さんをつれて来店してくるようになります。
このようにしてお店のファンを増やしていいく活動も立派なプロモーション戦略のひとつです。
集客方法・プロモーション戦略の決め方
ここまでさまざまな集客方法を紹介しましたが、実際に自分のお店の集客方法を考える時には下記点をポイントにしましょう。
ターゲットから考える
まず大切なことはターゲット顧客にあった集客方法を考えるということです。
ターゲットとなる層は普段どういった生活スタイルを送り、どこから情報をえているのかを捉え、その中で最も効果のあるプロモーションツールは何かを考えます。
例えば20〜30代の独身女性がターゲットであれば、折込広告やフリーペーパーではなく、インスタグラムなどのSNSを利用したプロモーションが有効だと考えられます。
それは彼女たちが新聞やフリーペーパーよりSNSを利用している時間が圧倒的に多く、また飲食に関する情報をSNSを通じて共有するライフスタイルを送っているからこそ有効な戦略なのです。
反対に住宅街の主婦がターゲットなのであれば、地元のフリーペーパーや食べログなどのグルメ情報サイトでのプロモーションが効果的かもしれません。
このようにまずターゲットの立場に立って考えることで、どんな集客方法が自分のお店にとって効果的か見えてくるはずです。
自分の強みを活かす
自分の強みを活かした集客方法のメリットは、競合店舗が簡単に真似ができないという点です。
例え考えだした集客方法が成功しても、競合店舗に簡単に真似されれば、結局はお客さんの取り合いになり、価格競争に巻き込まれるといった苦しい状況になりかねません。
その為にも自分だからこそ出来る集客方法を考えるようにしましょう。
自分の強みを活かすには、まずは自身の人脈や過去の経験を活かすことが出来ないか考えましょう。
これが好きということに関しては誰にも負けない!という人はその分野のコミュニテイとなれるイベントを実施すればお店の認知拡大やファンの獲得に繋がります。これも自身の「好き」という強みを活かした戦略です。
もともとOLをしてました!という人は、同じようにOLからお店を開業したい方向けの開業セミナーをお店の定休日に実施すればこちらもお店の認知度やファンの獲得につながります。これも「経験」を活かした簡単には真似できない戦略です。
昨今はSNSにより情報が瞬時に拡散する時代です。
また共通の趣味や価値観をもった人たちがSNSを通じてコミュニティを形成し情報を共有しあう時代です。
万人受けしなくてもどこかにコアなニーズがあればビジネスとして成立する土壌があります。
どんなことでも良いので、自分の経験や趣味、得意なことを活かしただれも真似できない集客方法を考えてみることをオススメします。
具体例で解説!集客に関する良い事業計画書の書き方
やり方は無限ですねぇ。
集客方法に正解はないから自分のお店にマッチした方法を模索していこう
SNSによる認知拡大
・Instagramを活用
・画像付きの投稿でヨーグルトをサービス
・#のイメ―ジは「#ビーフボウル」や「#greenmeet」など
イベントによるファン獲得
ターゲット顧客に響くイベントを企画。
ファン獲得から集客に繋げる。
@料理教室
・第二日曜と第四日曜に開催
・ターゲットの有職独身女性に響く内容
・「忙しくても料理を楽しめるよ私に」をコンセプトに他ではないテーマを扱う
・時短料理、余り物料理、週末作り置き料理など
A開業セミナー
OLから開業した経験を活かしターゲットを対象に開業セミナーを実施。
セミナー後に懇親会も実施し料理自体のファンにもなってもらう。
上記プロモーションを実施することで「働く女性を応援する」というコンセプトを明確に打ち出し、女性の社会進出という昨今のトレンドの中で存在価値の高いお店という認知を目指す。
下にまとめてみたよ!
具体例:女性向けランチ専門店
まとめ
一時はビラ配りの日々を覚悟しましたが、、
これならお客さんが集まるかもしれないと思わせることが大事だよ。
事業戦略にあたる部分はこれで十分説明できたと思うよ!
でもまだとても大切な売上計画と資金繰りについて考えていかないといけないよ!
つぎは売上計画について考えてみようか!
いかがでしたでしょうか?
お店の集客を増やすために集客方法やプロモーション戦略がいかに重要かをご理解いただけたでしょうか。
集客の為の戦略がしっかり練られていれば、それだけで融資担当者からの印象は大きく変わります。
お店の強みや顧客の特性にマッチした、あなただけの集客方法で繁盛店を目指しましょう。
当サイトでは飲食店向けの事業計画書について詳しく解説しています。
他業種でも参考になる内容になっておりますのでぜひ参考にしてみてください。
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